下り坂の下のほう

24女ニートの日記です

行きまくる、東京1人フレンチ

今月末で東京から実家に引っ越す。
ここでも先月引っ越すぞーと書いていたけど、業者との手続きを忘れて今月末までずれこんでしまった。何でも後手後手に回る生活なので、こういう連絡のタイミングなども遅れやすい。
まぁ東京での1人生活は楽しみに事欠かないのでそれもよかった。私の数少ない趣味のひとつに食べ歩きがあって、引越しまでの現在は色んなところを食べ歩いている。
主に1人で。
フレンチを。

たまに友人を誘って行く時は大体ディナーで、1人で行くのは大概平日ランチ。
なにぶんニートなもので、ぶらっと平日ランチに滑り込めるのが楽だ。少し時間をずらして行けばあまり混み合わず1人でもゆったりと食事できる。

フレンチが好きだと言うと、大学の友人ら(三度の飯より飲みが好き)なんかには敷居が高くないかとか高くつく趣味だねとか返されるけれども、そんなこともない。
ニートの分際でお高いオーベルジュに行くわけでもないし、そんなところに1人で行く気概もない。大体はビストロ、ブラッスリー、フランス家庭料理をうたったカジュアルフレンチばかりだ。
そしてそういう気軽なところは値段も安い。ビジネスランチに比べれば多少高いだろうが、おおよそ学生の飲み代よりは遥かに安くつく。1000円以上2000円以下が目安だろうか。
ウンターを設けた店も多いので、そういうところは1人客も多いせいか適当にかまい適当に放っておいてくれる。私が来客ピークの12時台を外して行くから店側に余裕がある、というのもあるかもしれないけれど。

私は新宿や池袋に出ることが多いのだけど、場所柄そこらは上記のようなカジュアルな店が多い気がする。
最近行ったところでよかったのは、南池袋のマルグリット、新宿三丁目のレストランカナル、新宿西口のギャラリー・クープ・シューあたり。


マルグリットは池袋駅東口からも程近い。ランチが3コースくらいあって、Bコース(1800円だったかな)以上には前菜メインデザートの他、フォアグラ料理が一品つくのがお得。それ以外の料理も値段の割にクオリティが高くて笑ってしまうくらい。いつだか食べた鰆のソテーが異常においしかったし、デザートもしっかり一皿盛られていて数種類から選べるのがうれしい。
男性店員のサービングも丁寧で、場所やカジュアルフレンチという枠を考えても特に落ち着いた雰囲気でゆったり食事できる。

レストランカナルは花園神社の裏手にひっそりあるビルの地下のこじんまりとした店で、隠れ家的な雰囲気。席数も多くはないので、週末とかだと予約しないと行けなさそうだった。
ここは家庭料理的な、少し塩気が強めの味付けが個人的に好みだ。ランチにどすんと食べたい時に向いている。パンもお代わりできるし。
メニューは1000円くらいのパスタランチからあって、おおよそのメニュー構成は上のマルグリットと似ている。
常連客と店主のお母さんが調理しながら談笑している、親しみやすい雰囲気もいい。

ギャラリー・クープ・シューは恐らく姉妹店のル・クープ・シューの方が有名かもしれない。まだそちらは未訪。こちらはカウンターが広くて、10席はあったかな。ランチは前菜スープジェラートがついて、肉料理が魚料理を選ぶだけ。1680円くらい。
料理は個人的に少し薄味というか、素材感を重視しているように感じた。フレンチ=塩気をよこせ! な自分としては、美味しいけれど求めている方向性が少し違うかも…とも思う。でもおいしいにはおいしいので、再訪して違う味を見てみたい。
マダムも男性店員もカウンターをよく見ていて、水やパンのお代わり(そのたび温めてくれる丁寧さよ)をすぐ持って来てくれる。ここのバターが特徴的で面白くて、ほんのり甘い、それ自体がお菓子のような味がするバターだった。人によっては癖になりそう。


他にも色々探検したいけど、あと3週間ほどでどれだけ回れるだろう。美食の東京は、フレンチ以外も行きたいお店がありすぎて困ってしまう。