下り坂の下のほう

24女ニートの日記です

新宿のモーニングと映画とランチと

今日は新宿まで映画を観に行くため早起きした。6時半起床。
大学時代から、平日の朝一で映画に行くのにハマっている。人も少なくてど真ん中の席を抑えても隣に人が来なくてゆったりできるし、前後ろに人がいない時なんか足も組み放題だから。家で映画を観るのと変わらないようにリラックスできる。公開後3週間くらい経ってるとなおよい。

幸いなことに、私は新宿までバス1本で出られるので朝一映画も比較的楽だ。
新宿3丁目のバルト9で9時からの回だったのだけど、時間もあるのでだいたいモーニングを食べてから行くことにしている。

最近のお気に入りは、駅東口の通路にあるベルク。
雰囲気も駅中にあるとは思えないほど独特で、しかし親しみやすい店員さんが多い。
ここのモーニングセットはトーストやポテトサラダ、卵(ゆでか半熟か選べる)などのワンプレートにコーヒーがついて400〜500円弱でとても安い。そして安いのにおいしい。
私は470円くらいのベーコンとチーズがつくモーニングミールセットが好き。あといつもプラス50円でカフェオレにする。このカフェオレがまたうまい。

トーストは表面がカリッとしているのに中は乾燥しすぎずモチモチとしていて、食べでがある。ベーコンも程よい塩気が朝食向きな感じで、あと特筆すべきはポテトサラダ。私は居酒屋などに行くと絶対頼むくらいポテトサラダが好きなのだけれど、ここのはかなり上位ランクのうまさに入る。
裏ごししているのかふわふわとしていてクリーミーで、軽い口当たりのマヨネーズがじゃがいもの味を殺さず活かしている。トーストにこれとベーコンを載せて食べると、朝から幸せ〜な気分で過ごせる。

ここは禁煙席のテーブル、喫煙席のテーブル、そしてカウンターの3つのスペースがある。モーニングを食べている人もいれば、新聞やスマホ、煙草片手にカウンターで一杯のコーヒーを楽しんで行くサラリーマンもいる。
モーニングセットもおいしいけれど、私は多分、この店の雰囲気が一番好きなんだと思う。
元気で愛想のいい店員さんたちがてきぱきと働く中、今から出勤したり出かけたりする人たちが次々に食事やコーヒーを済ませていく様を、ぼーっと食後のカフェオレを飲みながら見るのが好きだ。
時間の限られた朝、その中の十数分を人々が思い思いの時間を過ごしている、そういう場所がベルクだ。
新宿に朝行く用事があったら、ぜひ行ってほしいと思う。私もいつか夜に飲みに行きたいのだけれど、いつになるやら。

ベルクで朝食を食べて、バルト9へ。お腹がカフェオレでほくほくしていて外を歩いていてもあまり寒くない。
今回はゲキシネ(演劇を映画に撮影したもの)の『シレンとラギ』を観てきた。
人によって好き嫌いが激しい題材。ちょっと二幕の流れがどうしてそうなるの?というところが多くてもやもやするところもある。初めは明らかになっていないけれどほとんど全員ゆるやかに狂っていて、それが徐々に現れていく様が恐ろしい。
しかし脇を固める高橋克実古田新太がよかった。
高橋克実は普段バラエティ番組などでよく見るだけに、こうしたシリアスな役を演じさせるとギャップがすごいけど、大柄だし声もよく通るしで今回の役が似合いすぎている。一幕のラストは彼のためにあるようなものだった。
古田新太は殺陣は言うまでもなく、また冷静さの中に滲む狂気が、激情と共に溢れ出す場面がとてつもなく素晴らしい。冷静に見えて、誰よりも狂っている。その最期まで。
賛否両論激しい作品だと思うけれど、照明や舞台装置、演出は紛れもない一級品。欲を言えばチケット価格はもっと安くしてほしいのだけど、これだけのことをされたら難しいのだろうなとも思う。
来年春は五右衛門ロック3があるので、そちらは舞台を観に行ったけどゲキシネも楽しみにしている。

映画を観たあとは、ランチの時間を少しずらそうとヒトカラに行き、そのあとメトロ食品街にある墨絵(すみのえ)に行った。メトロ食品街は、西口の地下鉄丸ノ内線改札から上に登った階段の先にある。ここはパン屋が営業しているレストランだ。
ここのランチは一度来てみたかったのだけど、ランチが4時ごろまで営業しているせいか1時過ぎでも混んでいるというので、用心して2時半過ぎくらいに行った。ちょうど1時台に入った人たちがはける時間帯だったらしく、1人客用の長テーブルの隣に座った人はいなかった。
ここはパスタランチ、肉、魚のランチ、それぞれにハーフサイズパスタをつけたランチがあるのだけど、肉ランチが終わっていたので魚とパスタのランチにした。2080円。

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パスタはほうれん草を練りこんだ生パスタに鶏肉チョリソーエリンギのトマトソース。鶏肉がごろごろ入っていた。ソースはやや汁気が強くて、もうちょっとパスタに絡みやすく煮詰めてもよかったのになと思う。
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メインは白身魚に3種のソースを載せて焼いて、付け合わせとグリーンソースを添えたもの。梅トマト和えと、じゃがいものピューレと、カニとチーズの上にパン粉を載せたものだと思う。
それぞれ味のバランスが取れていておいしかった。酸味と、じゃがいもの素朴な甘みと、少しこってりした塩気。魚もふかふかしていてパサつきがない。付け合わせのマヨネーズで和えたようなマカロニやサラダがアクセントになっている。
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デザートはすだちのシャーベット。すだちの酸味が強い。酸っぱいデザートをあまり食べないので好き好きなのだろうとは思うけれど。

おいしかったけれど、コスパを考えるとあまりお得なランチではないかも。
店員さんのサービングは丁寧で、料理の見た目も味もそこそこよいけれど、それなりに騒がしい店内だし前菜デザートのボリューム的も少なめだし、これくらいなら1500円〜1800円くらいかな、という感じ。総合してみるとちょっと高くない?と思うけれど、多分場所代なのだろうな。
あと食後のドリンクに、ジャスミンティーだけでなく普通の温かい紅茶も欲しいところ。よく見るけどジャスミンティー、そんなに市民権得てるのかな。匂いがきつくて苦手なんだけど。

帰る頃には3時半近くなっていて、家に着いたら4時過ぎだった。その頃には空は薄ぼんやりと暗くなりかけていて、最近日没がいよいよ早まってきた感じがした。
週末は一泊旅行に出かけるので、今日は色々なものを片付けなくてはならない。面倒だなあ。