下り坂の下のほう

24女ニートの日記です

旅行続き・安曇野と性欲の権化(友人)

色々あって長野旅行の続きを書くのが遅れてしまった。前の日記、ブックマークしてくれた人がいて嬉しい。ありがとう。

 

それで、3日目。もう先週の日曜日か。3連休の中日も快晴だった。ビジネスホテルでたっぷりの朝食を食べ(やっぱり野沢菜が異常にうまい)、松本から安曇野に移動して迎えに来てくれた友人と合流した。友人は新車を買ったばかりでごきげんだった。車が愛おしすぎて欲情するとか、相変わらず童貞をこじらせていた。

まずは大王わさび農場へ。安曇野と言ったらみんなここに来るらしいけど、まだ8時過ぎだったので人はまばらだった。ぶらぶらと農場を散歩してるだけで、わさび農場の美しさがすごく分かる。

わさびはきれいな水でしか育たないと聞いていたけど(主に美味しんぼ由来の知識)、農場全体の清流は本当にきれいだった。水が澄んで、水草と底の小石がゆらゆらと朝の太陽で光る。後から思うとここだけでなく、安曇野はちょっとした小川や道路脇の水路の水もきれいだった。私の地元のようなただの田舎には、この清流はない。小川に足を浸けられる場所があって、試しに裸足になってみたら痛いほど冷たくて後悔した。

売店が開いたらわさびソフトクリームを食べた。甘さの中に一瞬ピリッとした辛みが広がる。おいしい。ソフトクリームを食べてる間、座っていたベンチに猫がすり寄ってきた。半野良らしいけど、冬場はどうするのだろう。

その後は農場内の小川を回るボートに乗った。手漕ぎで腕が筋肉痛になるかと思った。

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お土産を買い、農場を出る頃には人が大勢来て駐車場は一杯だった。朝一だと奥の山もきれいに見えるし人は少ないし、丁度よかったのかもしれない。

 

移動して友人おすすめのカレー屋で昼食を取り、次は安曇野ちひろ美術館。ここは広い公園のようになっていて、少し小高い丘を登ったところに美術館がある。

いわさきちひろについての資料の他にも世界中の絵本作家の絵本も置いてあって、それを読むこともできる。友人はレオ・レオニが好きで読んでいたけど、私はその近くに置いてあった「ぞうのババール」シリーズを見つけて興奮してしまった。小学校低学年の頃、図書室にあった「ぞうのババール」は飽きるほど読んでいて、それを今になって見つけたことに不思議な感慨深さがあった。

絵本コーナーの横は中庭になっていて、そこでガーデンチェアに寝そべって絵本を読んだ。秋晴れの涼しい風に吹かれながら読んだババールは、昔読んだ時と同じ緑のスーツを着ていた。

その後はいわさきちひろの展示を見て、美術館の周りを散歩。どうでもいいことだけど、こうして昭和以前の偉人と呼べる人たちの略歴を見ていると、名家とは言わぬまでもやはり豊かな家に生まれ育った人が多いのだなあとしみじみしてしまう。いわさきちひろも親が教師であったり高等女学校に進学していたりと、教育と文化が一般人のものでなかった時代を如実に感じさせられる。今、多くの「文化」と呼べるものが現代の一般人の手でつくられることは、やはり恵まれたことなのだろう。それを享受するしかなかった、もしくはすることもできなかった時代に比べれば。

ちひろ美術館の丘は、とんぼが多かった。最近地元でもあまり見かけなくなった気がする。とんぼを捕まえようとしながら友人(埼玉出身)に「小さい頃とんぼの羽もいで遊ばなかった?」と聞いたら、ドン引きされた。

 

その後は森の中のカフェでお茶をして、

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山をドライブして、展望台に夜景を観に行く。

こうして書くと私と友人はカップルみたいだけど、全くそんな仲ではない。友人は車に欲情するようなやつだし、私はデブのニートである。互いに色々こじらせた友人関係に過ぎない。

その証左として、友人が最近知り合った女の子と今度デートに行くという話になってからはひどかった。童貞をこじらせた友人はその女の子を使ってありとあらゆる下ネタを妄想し、私にその妄想を一部始終話してくる。友人がその子でどんなオナニーをしたかなんてどうでもいいのに、その話が始まってから観光の合間合間にちょくちょく話を挟んでくるのでうっとうしいことこの上なかった。

しかしそんな性欲の権化こそが友人である。そのデートする女の子は未だ本性を知らないわけで(知っていたらドン引きしている)、いつかその本性を知る日を思い浮かべてかわいそうになった。

 

その後旅館に日帰り入浴に行ったり買い出しなどしてから友人宅に帰り、飲みながら鍋の支度をして、鍋を食べながらGEOで借りた旧作ドラえもんの鉄人兵団を見た。ドライブの最中話題になって、見たことがないと言ったら友人が泣けるからと強制的に見せてきた。

名作だ名作だと言いながら、リルルという映画版ゲストキャラクターを見て性欲の権化が抜けるだのおっきしただのほざくので全然感動できなかった。この頃になると二次元三次元無機物有機物を問わないその性欲に感嘆すら覚えていた。ちなみに彼は男もいけるらしい。どこまでも突き抜けている。

その後布団を借りて就寝する時まで友人の下ネタは続き、最終的に一日オナニーしないと収まりが悪いなどとほざき出したので、外で大自然オナニーするか私がいる間はオナ禁してろ!と返したら興奮していた。私は勝手に寝た。

 

 

4泊5日なので旅行はまだ続くのだけど、友人の奇天烈行動でだいぶ埋まってしまった。次はまた別の記事で書こう。